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作品紹介とアイヌの神謡と愛芽のコラム
創作の日々のことちょっと不思議なお話などnote各マガジンに綴っています。

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ネックレスの意味と込められた願い



今回はアクセサリーの中でも最も古い歴史を持っていると言われているネックレスについて、私が行きついた情報サイトから抜粋させて頂きながら愛芽なりにまとめてお話したいと思います。

ネックレスの歴史

ネックレスの歴史はとても古く石器時代には存在していたと言われ、その頃の人々の生活は当然、現代とは全く異なり、今日の食料を得ることもままならない過酷な時代。生きていくために命懸けで自然と戦い、狩りをし、植物を食べなければならず、そうでなければ、「死」が待っているのです。そんな時代のネックレスはペンダントトップに石、動物の牙、木の実、魚の骨を使用していたことが分かっていて、飢えをしのぐ食への強い願いが込められていたと言う意味が伺えます。

更には、「呪術的」「魔力的な」目的でもつけられ、敵や病から身を守ったり、人間のチカラではどうにもならない自然災害から逃れようとしたり、まさに、藁にもすがる思いで「祈り」を捧げていたのでしょう。

つまりペンダントトップにはそうした「人の願い」が込められていた装飾といえます。

人々の生活が少しずつ豊かになってくると、権力者や身分の高い者が富と権力の象徴として身につけるようになり、ネックレスの素材も多種多様になります。海外では、胸元の空いたドレスが主流になり胸元のアクセサリーとしてネックレスやペンダントが流行しました。この頃から、高価な宝石や、いろんな形をしたものが貴族の間で人気が出始めます。

更にこの時代に宝石の研磨や、カット技術が急速に発達したと言われています。

日本では、縄文時代や弥生時代にはすでにネックレスが存在していたと考えられていますが、奈良時代や飛鳥時代には襟の詰まった服装が主流になり首飾りは廃れていきました。さらに時が流れ西洋文化が到来した明治時代から次第に日本に装飾品が広まっていったと言えます。



ネックレスを贈るという事

ネックレスに関わらず、輪っかになっているアクセサリーをプレゼントするということは、少なからず「相手を束縛したい」「独占したい」と言った願望が込められているといいます。これは「手錠」から連想されているようです。

勿論、仲の良い友人や、家族、恋人に贈る分には「日ごろの感謝の気持ちを込めて」、「元気になって欲しい」、「相手に素直に喜んでもらいたい」、「ふたりの絆を深めたい」、「永遠に繋がっていたい」…そんな願いが込められていると考えるのが普通で全く悪い事ではありません。

ただ、自分と全く接点のない人や、一方的に行為を抱かれている際にネックレスを贈られる際には、それがとても恐ろしい意味に変化しますので、頭の隅に置き、高価なものであってもなるべく貰わないようにするか、頂いても身に着けずに手放す方が個人的には最善と思います。



ネックレスとペンダントの違い

大きな違いはありませんが、ペンダントトップが大きくて印象が強いものを「ペンダント」。チェーン(革紐等)だけの物やトップがさりげないものを「ネックレス」と呼ぶようです。



ネックレスが切れると不吉!?

現在ではほとんどの方がオシャレ感覚で身に付けていると思いますが、上記でも記載したように本来、ネックレスは願いが叶うように想いを込めるアクセサリーと言われているようです。

長年愛着を持って身に付けていたネックレスが切れた時や、壊れた時、何か不幸がやってくるのかも知れない…。何となくそう思ってしまうのには「下駄の鼻緒が切れると縁起が悪い」そんな言葉が残っていることも原因の一つのようで、昔は亡くなった人は火葬ではなく埋葬され、その時墓地の土を踏んだ草履には死霊が憑くと考えられ、縁起が悪いと言われていたようです。その為、死霊が草鞋を履いて憑いて来れない様に、草鞋の鼻緒を切ってその場で脱ぎ捨てていく風習があり、この事から靴の紐が切れたりすると縁起が悪いと言われるようになったと言われていますが、これでは本来の意味からずれてしまい、本来鼻緒を切るのは死霊が憑いて来れない様にするはずだったのに、時代と共にとらえ方が変わってきてしまい、ネックレスの鎖が切れた時にもなにか不吉な事が起こる前兆と考える人が多くなったようです。


けれども、ネックレスの鎖が切れたのは、災いから自分自身を守ってくれたと考えた方がこのお話からも自然です。これが一番ではないかと経験上個人的には思います。

あとは疲れやすかったり、ストレスが多いと不思議と切れやすいです。

あとは、人生の節目を迎える時お知らせとして切れる事もあるそうです。これはもしかしたらチェーンだけでなく、身の回りのものもやけに壊れる傾向があったりします。これは自分の魂の成長を表していて、自分の波動が上がる事で、自分と波長が合わなくなる事で、身の回りの物が壊れることがあります。それに伴って、願いが叶うという幸運の知らせとも捉えられるようです。但し、ストレスや体調不良の時も身の回りの物が壊れる事もあるので、その判断は自分の感覚、インスピレーションを養うとわかってきます。


ただ、長年毎日使用していればいつかは切れるのも自然な事。なんでもかんでも縁起に結び付けるのは控えましょう。

それでも愛着を持ったネックレスが切れた際は「自分の身代わりになってくれた」そう考えると、とてもポジティブだし心がほっこりしませんか♪

愛芽ではチェーンが切れても初回は無料でお直しさせて頂いていますし、交換もしています。

ありがとうの気持ちで修理して、また身に着ける。物と人との絆を深めることはとても素敵だと思います。

古くから物には魂が宿るとも言われています。そして愛芽も創り手としてそうであってほしいと想いを込めてお創りしています。

私自身、自分のネックレスに散々助けられている気がしていて正直な話、新しく自分用に創った一点もののピアスや、指輪はことごとく無くしております。大体外出して戻ると無くしてしまっているのでとーっても悲しいのですが、身代わりになってくれたと勝手に思って感謝している私です。それでも15年以上愛用している太陽のトップだけは傷はあれども、チェーンは切れども、無くならずに何とか戻ってきてくれています。先日もチェーンが切れた際に、一緒に着けていたトップだけどうしても見つからなくて、太陽のトップだけが見つかりました。笑 

…と、ここまでいくと、信じる信じないのお話になりますが、それでも日本では昔から、長い間、大事に使ったものには、「付喪神(つくもがみ)」と呼ばれる神が宿ると信じられていて、物が単なる物ではなく、そこに霊魂が宿ると考えられたのです。

だからこそ、特に日本人は物を大切にする事が美徳と考えられてきた風習があります。信じないにしても、物を大事にするってとても良い事だと私は思うのです。

そう思えば、ネックレスも大切にしていれば、魂が宿りあなたに降りかかる災いからあなたを守ってくれていると考えられるのではないでしょうか?そして銀が本来持つ意味にもリンクするのです。

現代よりも不自由で何もない時代だからこそ、重要とされる事の本質が昔の時代にはあると思う私。それらが薄らいでいる現代にやや危機感を覚えるからこそ、是非これらを頭の隅に置いて頂けたら幸いです。

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