魅惑のストームグラス

夏にお客様から頂いたストームグラス。季候が涼しくなって毎日素敵な表情を見せてくれています。このストームグラスは、近い未来の天候を予測する道具として、19世紀のヨーロッパで航海士が使っていたとされています。当時流行っていた小説の中にも登場するらしく、19世紀のヨーロッパでは身近な存在だったようです。

神秘的な結晶を作り出す液体の正体は、樟脳(しょうのう)・硝酸カリウム・塩化アンモニウムをエタノールに溶かしたもので、それをガラス容器に入れたものらしいのですが、丁度いい可愛い瓶を見つけたので移し替えて、飾っておりましたらそれはもう神秘的で毎日形が変化するのでかなり気に入ってしまいました。これはいずれ商品化して愛芽のアトリエに置きたいなぁと考えています。

さらに魅力的なのは実はどのようにして結晶が生成されているのか原因がわかっていないという事。大気の温度や湿度、気圧などの影響によって、液体の溶解度や結晶の形状が変化しているのではないかと考えられていますが、150年経つ今でもその謎は解明されていないそうで、ロマンを感じてなりません。

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