9月の宝石-アイオライト・サファイヤ-
今月から毎月、その月の誕生石についてその宝石が持つ魅力や、意味、効果等を詳しく紹介してゆこうと思います。宝石についての知識として、そして宝石を選びの参考にしていただければ幸いです。
今月は9月の誕生石、アイオライトとサファイヤを紹介したいと思います。
因みにラピスラズリも9月の誕生石に当たるといわれていますが、こちらは一般的に言われている12月に記載したいと思います。どちらにせよ、9月生まれの人には深い青色がお守りになるようです。
Sapphire-サファイヤ-
●主要原産地
オーストラリア、スリランカ、タイ、ミャンマー
●色
種々の青色、無色、ピンク色、オレンジ色、黄色、緑色、紫色、パパラチア色※桃色と朱色の中間色のもの。シンハラ語で「蓮の花」、「蓮の花の蕾」という意味も。 幻の宝石とも言われる。
サファイヤは元々、特定の石の名前ではなく青い石のことを指す言葉で、旧約聖書の時代にはラピスラズリのことをサファイアと呼んでいました。 その為、一般的にサファイアは青色の石と思われていますが、非常に多くの色を持つ石です。コランダムグループに属する物の中で、真っ赤 な物をルビー、それ以外を基本的にはサファイアと呼びます。
様々な色の中で世界中で最も愛されているのは、深く美しいブルーであり、最高のものは産出地や微妙な色合いなどによって「 ロイヤルブルー」「コーンフラワーブルー」等の呼び 名が付けられています。
●古代から愛される聖なる石
サファイアは、ローマ時代から日の目を浴びるようになったパワーストーンで、 深く澄んだ青色は慈愛や誠実の象徴とされ、多くの人から愛されるようになっていきました。また、サファイアはルビーと同様にダイヤモンドの次に硬いと言われています。硬度が高いことから「丈夫な地盤を持つ」という効果もあると言われ、閃きを形にする際、不安定な地盤を丈夫で確固たるものにしてくれるとされています。明確な夢を持っているものの勇気を出し切れないときなど、揺るがない意志を持ちながら行動できるように導いてくれるとされています。天然で良質なサファイアは宝飾品として古くから愛されてきました。現在は天然であっても質の劣るものや、人工のサファイアは工業用に広く利用されています。 3㎜以上であまりにも安いサファイヤはほぼ人工石か、質の劣るサファイヤと言えます。
● 目標を貫徹する助けとなる石
サファイヤは目標を貫徹する意思を持ち、惰性に流されない自分になれるように強くサポートしてくれる石です。集中力や直観力を高めることで、自分にとってその時必要なチャンスなどを掴む助けにもなってくれます。カリスマ性、勝利運、金運などを高め、仕事に対して積極的な気持ちを持つ為にも有効な石で、事業を進める上で災難から持ち主を守ってくれる力もあるので、特に事業をさ れている方やスポーツ選手など、チームプレイと自分の努力のどちらも欠かせない状況におかれている方には期待できる石です。
Iolite-アイオライト-
●主要原産地
スリランカ、ミャンマー、マダガスカル、インド、ブラジル
●色
青紫色、青色、帯褐青色など濃淡各種の青色
アイオライト(Iolite)の語源は、ギリシア語の“ion(菫色)”と“lithos(石)”です。 この名前は、ブルーのサファイアと並べた時にアイオライトがいくぶん沈んだブルーに見え、それが「菫(すみれ)がかった色」と例えられたことに由来します。 鉱物学上では、『コーディエライト(Cordierite)』で、この鉱物の研究者であるフランスの地質学者コルディエ(P.L.A.Coldier)の名前にちなんで名づけられました。 また、多色性が顕著な事から、『ダイクロアイト(Dichroite)』という別名もあります。“二つの色をもつ石”という意味でつけられたのですが、実際には特徴的に3つの色が見えます。ごく稀にある無色のアイオライトは『ホワイト・コーディエライト』とも呼ばれるそうです。
●航海のお守り
日光の当たる角度によって色が3色に変わるという特性を持つアイオライト。 この特性を生かして、かつてバイキングが航海の際にアイオライトを羅針盤代わりに使用し、太陽にかざして青色が鮮明に見える方向に船を進めたと言われています。 ただ、残念ながら実際は1方向が青く見えるのは石自体の性質であり、科学的信憑性はありません。ただ、灰色が見える方向と青色が鮮明に見える方向が明確に分かれて存在している事から、嵐に巻き込まれずに航行の安全を願う“お守り”であったと考えたほうが自然かもしれません。
● 夢や目標、自分らしさへと人生を導く羅針盤
透明感のある藍色が美しい「アイオライト」。深いブルーの石には沈静効果があるとされていますので、冷静な穏やかさを好む9月生まれの方は、サファイヤ同様、誕生石を持つことで仲間を得たような心強さを感じることができるでしょう。
生まれてきたときのビジョンを明確にし、運命を開花していく際に欠かせないストーンで、サファイアやアイオライトなどの第三の目を活性化する種類のストーンは、不要な情報をシャットアウトし、真実を見抜くための洞察力を養ってくれるといわれています。
方角を定める羅針盤として用いられたアイオライトは、迷うことなく夢や目標に到達するための道しるべになってくれるといい、何が正しいのか悩んだり、人生における迷いが生じたときに正しい方向を指し示す石ととされ、心身にたまった不要なものや不純物を洗浄し、すっきりとさせてくれると言われています。
サファイヤに比べて価格もお手頃なので、誕生日のプレゼントにもお勧めです。
●鉱物学
アイオライト(Iolite)の語源は、ギリシア語の“ion(菫色)”と“lithos(石)”です。 この名前は、ブルーのサファイアと並べた時にアイオライトがいくぶん沈んだブルーに見え、それが「菫(すみれ)がかった色」と例えられたことに由来します。 鉱物学上では、『コーディエライト(Cordierite)』で、この鉱物の研究者であるフランスの地質学者コルディエ(P.L.A.Coldier)の名前にちなんで名づけられました。 また、多色性が顕著な事から、『ダイクロアイト(Dichroite)』という別名もあります。“二つの色をもつ石”という意味でつけられたのですが、実際には特徴的に3つの色が見えます。ごく稀にある無色のアイオライトは『ホワイト・コーディエライト』とも呼ばれるそうです。
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