2022年5月22日

Aquamarine-アクアマリン-

Aquamarine

-アクアマリン-

ギリシア神話の中では「海が荒れたとき、海の精の宝物が浜辺に打ち上げられた」宝石だと伝えられているように、すべての生命の源である「海」に、とても深いかかわりを持った石です。幸福・富・生命・若さを象徴し、怒りや葛藤などの悪感情を洗い流してくれるといわれ、身につけると、まるで穏やかな海に身をゆだねているような、清らかな癒しのエネルギーで満たしてくれます。
 

その為、愛情・友情・夫婦・家族など、様々な対人関係に潤いをもたらすと伝えられています。古来より結婚や出産のお祝いにアクアマリンを贈られると、幸せになれるという言い伝えがあるのは、海のような心のおおらかさや強さを与えてくれるからかもしれません。

船乗りたちの間では航海安全や豊漁のお守りとして大切にされており、海だけではなく、旅行など旅のお守りとして身につけていくと不慮の事故や災害から身を守ってくれると

と言われています。

アクアマリンは別名『天使の石』と呼ばれ、美しい若さと幸せな喜びを象徴するとされています。結婚を控えている人への贈りものとしても喜ばれるでしょう。

鉱物学や歴史

アクアマリンという名はラテン語で"水"を意味する『アクア』、"海"を意味する『マリン』から由来しています。その魅力は、フランス王妃"マリーアントワネット"がダイヤとともに愛してやまなかった宝石であると伝えられているほど。

中世ヨーロッパでは、ロウソクなどの夜の照明の中でとりわけ美しく輝くことから、夜会用の宝石「夜の女王」としても好まれていました。また、"月の光を受けて輝く"という幻想的な特性を持つ宝石であるため、別名「人魚石」とも呼ばれることがあるそうです。

神話では『海の精の宝物が浜へと打ち上げられ宝石になった』とされるアクアマリン。

美しい海をちいさな石に閉じ込めたような、広く深い世界を感じさせる宝石。

又、 古代ローマでは、月の女神『ディアナ』の石とされていて、ディアナは太陽神"アポロン"の妹であり、勇敢で活動的な女神であったと伝えられています。

鉱物的に、アクアマリンは、エメラルドやモルガナイトなどと一緒のベリルの一種です。(ソーティングはベリル表記)純粋なベリルは、本来は無色透明ですが、ベリル中にわずかに含有される鉄によって、青色を呈します。アクアマリンの産地は主にブラジルで、近年ではアフリカなどでも産出されている人気の宝石です。

産地

ブラジル、マダガスカル、モザンビーク、ナミビア、ナイジェリア、タンザニア、ザンビア

パステルブルーから青緑

アベンチュリンアクアマリン

アベンチュリンアクアマリンは、アクアマリン(ベリル)にラメのようにキラキラと輝くアベンチュレッセンスが内包された希少石。

※尚、アベンチュリンアクアマリンという名称はコマーシャルネームであり、鑑別書にはアベンチュリンアクアマリン または アベンチュリンベリルと記載されます。

オーロラアクアマリン

アクアマリンに、ライモナイトが入り込む希少なアクアマリンです。
 
うっすらと水色に色づくアクアマリンに内包される黄色やオレンジ色はライモナイトによるものです。ライモナイトは「褐鉄鉱(かってっこう)」という天然の錆のことで、オレンジ色や、黄色、赤い色、赤茶色の発色をしています。「オーロラアクアマリン」は流通名で、こちらの商品の宝石名は「アクアマリン」となります。

一個一個に違う表情があり、全体にライモナイトあ入るものや、一部分に入るものなど、様々な表情を楽しめます。

※オーロラアクアマリンという名称はコマーシャルネームであり、鑑別書にはライモナイトインベリル、シーンアクアマリン、レインボーシーンベリル、アクアマリンと記載されます。